プロジェクトの展望

奥入瀬渓流は歩行者のための空間へ

奥入瀬(青撫山)バイパス完成後は、 奥入瀬渓流区間に通年の車両交通規制を導入する予定です。
車両交通規制の実現を目指して、地域の方々と意見交換をしながら、今後も取り組んでいきます。

取り組みについて

 奥入瀬渓流は、十和田八幡平国立公園の中で最も保全基準の厳しい特別保護地区に指定されており、自然環境を良好に保全すべき地区です。
 奥入瀬渓流沿いは、国道102号と並行して自然遊歩道(ネイチャートレイル)が整備されており、気軽に奥入瀬渓流の自然や景観に触れやすいことが魅力となっていますが、一方で、観光のピーク時には生活交通と観光交通の輻輳による渋滞や路上駐車、排気ガス等のために、自然環境や来訪者の快適性が損なわれています。

 このような状況を受け、平成15年度からマイカー交通規制の社会実験が実施されており、また、平成25年度には、一般国道103号の青森県十和田市青橅山~十和田市子ノ口の幅員狭小、線形不良及び急勾配の隘路区間や通行規制区間の解消、奥入瀬渓流の自然保護を目的として、「国道103号奥入瀬(青橅山)バイパス」整備が新規事業化され、現在事業が鋭意進められているところです。
 この取組は行政と地域の皆さまが一体となり、渓流区間の交通規制だけでなく、観光振興、地域づくりまで含め、「地域の目指す姿」を検討しています。